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[93] 兼近

投稿者: みなみ 投稿日:2021年 2月20日(土)07時28分59秒 p3b93ae77.tokynt01.ap.so-net.ne.jp  通報   返信・引用

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文春オンライン
「降ろしてやったぜって感じが気持ち悪ぃ」森氏辞任めぐる発言で物議、EXIT兼近はなぜ世間を読み間違えた?
西澤 千央 2021/02/19 17:10
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 そのニュースが報じられた瞬間、思わず今ここが2021年であることを疑った森喜朗元総理の女性蔑視発言。

「女ってのはよ~話が長くて困るよな~」と一般人が居酒屋でクダまいてるならいざ知らず、まさかキングオブ国際イベントたるオリンピックの、まさかその開催を担うホスト国の、まさかその組織委員会のトップが、いかなる差別をも禁止するオリンピック憲章に真正面からぶつかりにいったもんですから、正直最初は何が起こってるのかよくわからなかったんですよね。

 ですので、多くの方はネットニュースの一報を見てまさか「そんなやつおれへんで」と心の大木こだまがささやいたのではないでしょうか。そして全文を読んで「おったんかい!」と心のおいでやす小田が叫ぶという、二段階制でより深い絶望を味わったのでは。結果として森喜朗は辞任に追い込まれました。

「偉そうなジジイ俺がおろしてやったぜみたいな」
 これもまたセンセーショナルなネットニュースのタイトルになったEXIT兼近大樹の発言。AbemaTVで自身がMCをつとめるニュース番組『報道リアリティーショー#アベプラ』(2021年2月11日放送)で、前述の森辞任に関してこんな意見を述べたのでした。

EXIT兼近 ©共同通信社© 文春オンライン EXIT兼近 ©共同通信社
「何よりも俺今回で気持ち悪ぃなと思ったのは、古の頃から続く石をぶつける行為というか自分が被害が及ばないところから石をひたすらぶつけて、おろしてやったぞと」

「偉そうなジジイ俺がおろしてやったぜみたいな」

「発言自体はすごい許されるようなことじゃないかもしれないですけど、その時全文聞いたのかっていう、全員が俺全て聞いたわけじゃないと思うんですよ。ただ誰かが言ってるから『え、こんなひどいこと言ってんだ?』っていう切り取りの文字を読んで攻撃してる人も俺たっくさんいるなって感じたんで」

 この発言は「チャラいだけじゃないんですね」「ほんこんとブラマヨ吉田だけかと思ってたけど、この人もわかってる」など絶賛とともに拡散された一方、「論点をズラしてるだけ」「全文読んだけど、全文読んだほうがひどい」と非難の対象にもなりました。予想外の展開だったのか、翌日本人のツイッターアカウントで火消しに走るくらいの炎上状態に。

 今回の森発言って、あまりにも分かりやすい「正誤問題」じゃないですか。心の中はいかにあるにせよ、この問題に対する社会的な対応は一つに決まってる。ではなぜ、今までもっともっと難しい芸能界という風を完璧に読みきってきた兼近さんは、ここで「悪手」を選択してしまったのか。差別的な発言をした森喜朗を結果的に「擁護する」側に回ってしまったのでしょうか。

  ピンク色の髪で「コンプラゴリ守り芸人」のギャップ
 チャラ男キャラでブレイクした兼近さんは、その後宮迫&田村亮に端を発した吉本闇営業問題でも「会社から芸人にしっかり説明求む!会社を守る為の一方的なヒアリングはもう良いだろう?」と骨太ツイートするなど、「コンプライアンスゴリ守り芸人」として確固たる地位を築いてきました。

 みんな好きじゃないですか、ギャップ。ピンク色の髪でぽんぽーんしてるのに、言うべきことはちゃんと言う男。弱きを助け、強きをくじく。人々は、兼近さんに対しまるで少年漫画の主人公のような、無敵スーパーヒーロー感をおぼえていたと思います。

 芸能界はしばしば「真実の口」枠を重宝します。相手が大物であっても、社会風潮的に言いづらいことでも、ズバッと言ってくれる、視聴率稼いでくれる「口」。昨今そこに当てこまれ続けているのが「ギャル」です。インターネットと同じですよ。マックでたむろするギャルに「世界の誰もたどり着けない真理」を背負わせてきたじゃないですか。

 電車でぐずる赤ん坊、うろたえる母親を周囲の冷たい視線から救ってくれるのも「泣くのが仕事わら働きものの赤ちゃんウケるわら」とのたまうギャル。学歴や知識ではなく、「本能」で物事の本質をズバり言い当ててくれる存在があると無責任に信じたい。世間が混沌としていればしているほど、その神通力は威力を発揮するのです。

 見た目の奇抜さから疎まれたり、ちょっと社会的な発言をすればやたら持ち上げられたりして、ギャル的なものはいつしか芸能界「真実の口」枠にすっぽりとおさまるようになりました。「チャラ男やギャルみたいなちょっと前まで叩かれてた存在が、今はそれを叩くのが痛い風潮になってるから最強になってる」とは兼近さんの過去のインタビューの弁。世間からの追い風をしっかと心得つつ、ヒーローとしてチャラヘッチャラ街道を驀進していった兼近さん。

話題になった「#検察庁法改正案に抗議します」をめぐる発言
 そんな「真実の口」を遺憾なく発揮したのが、去年大きなニュースとなった#検察庁法改正案に抗議します、の時。フジテレビ系『ワイドナショー』(2020年5月17日放送)にコメンテーターとして出演した兼近さんはこう発言したのです。

「だいぶむずいんですけど、勉強しないと参加したらいけないっていうのが政治っていうわけじゃなくて、誰でも発言する批判することって自由だと思うんですよね。それを大人たちが都合悪いから、若者は参加するだけで叩かれたりとか。芸能人なんて特に影響力あるから言わないでくださいとか言われるんですけど、そんなの影響力を持ったのは自分で持ったもので(発言ママ)、自分の思うことを発言するのは本当に自由だと思うので」

「俺が一番残念なのはこれできゃりーぱみゅぱみゅさんがツイートして、それを叩かれてそれを見た若者たちが『あ、やっぱり政治に参加したらこういう嫌な思いするんだな』『大人からこういうこと言われるんだな』っていうので衰退していくのが、一番なんかダルいっすね」

 この日の放送は、#検察庁法改正案に抗議しますに対し、全体的に冷ややかなムードでした。

 同じくコメンテーターの指原莉乃さんが「ただツイッターとかで、今回ので言うと、簡単な、すごく簡単に記された相関図とかが載って、それが拡散されてここまで大きくなったと思うんですけど、本当にそれを信じていいのかとか、双方の話を聞かずに勉強せずに偏ったものだけ見て『え、そうなの、やばい、広めなきゃ』っていう人が多い感じがして、今」と発言したその後に、まさに指原さんのお株を奪うような、だりぃ世間(大人)に対してのカウンター。チャラ男芸人が芸能界椅子取りゲームもの言う若者部門優勝に輝いた瞬間でした。

 そして興味深いことに、この時の指原さんの発言と、先日の兼近さんの発言は、びっくりするほど一致する。あの時「双方の話を聞かずに勉強せずに偏ったものだけ見て『え、そうなの、やばい、広めなきゃ』っていう人が多い感じがして」といった指原さんと、今「ただ誰かが言ってるから『え、こんなひどいこと言ってんだ?』っていう切り取りの文字を読んで攻撃してる人も俺たっくさんいるなって感じたんで」といった兼近さんが。

兼近は変わってしまったのか?
 自分は白でも黒でもない安全地帯に身を置きつつ、論点を巧みにズラして我こそは「真の愚者」を突き止める唯一の「賢者」になる。変わっちまったなかねち、いやそれが芸能界に長くいるってことなのか……いやいや、私はそんなんじゃないと思います。

 兼近さんは決して日和ったわけじゃないと思うんですよ。ただスーパーヒーローの視点では「世間がお年寄りをいじめてる」ように見えてしまったのではないでしょうか。それを救えるのは自分だけだと思ったのかもしれない。

 兼近さんの目には、圧倒的な男性優位社会の中で、意見すれば「空気を読め」と疎まれ、権力者に従わなければ「わきまえてない」と弾かれ、年齢や容姿で評価され、入試の点数は自動的に減らされ、そもそも賃金は低く設定され、常に「誰かのために」生きろとやんわり強制されてきた「女性」の姿は、見えないのかもしれない。そして、弱きを助け、強きをくじくスーパーヒーローが「弱者」と認定しないくらい、そんな「女性」の姿は、ガチガチの構造的な差別のシステムにすんなりと組み込まれている。

 私が今回の兼近発言で思わされたのは、女性差別というものがこれほどまでにある層の人たちには見えないものだという悲しい事実でした。それは社会にとってあまりにも「日常の風景」なのだと。

「(発言を)切り取る切り取らないもなにも、この発言に対してすごく残念だなって思いました。切り取るも何もないです」

 そんな兼近発言を受けての、TBS系『サンデー・ジャポン』(2021年2月14日放送)。多くのコメンテーターたちが「マスコミが恣意的に行う言葉の切り取り批判」に寄せた意見を述べる中、こちら最後にコメントを求められたモデルの小山ティナさんの一言。スタジオは一瞬静まりかえりました。

 ああこんな感じだった、あの日のワイドナショーも。いつかの“もの言う若者”を、次の若者が乗り越えていく。芸能界椅子取りゲームは、かくも厳しい。

(西澤 千央)


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